第十六幕:虹を映す少女

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テレビの画面に視線を戻すと、俺の叩き出した点数と七夏ちゃんがコーディネートしたキャラクターが表示されていた。ある程度七夏ちゃんの好みが分かればと思い、何となくPSのコントローラーで、そのキャラクターの見る角度を変えたりしていると--- 心桜「お兄さん! このキャラクターが好みとか?」 時崎「うわっ!?」 いつの間にか隣に居た天美さんに驚く。 心桜「あははっ!」 時崎「さっき、七夏ちゃんがコーディネートしてたから・・・」 心桜「ふーん・・・なるほどねー。つっちゃー!!」 七夏「はーい☆」 台所から七夏ちゃんの声がする・・・と、七夏ちゃんが和菓子とお茶を持ってきてくれた。 七夏「はい☆ 柚樹さん、ここちゃー、どうぞ♪」 時崎「ありがとう、七夏ちゃん」 心桜「ありがとー!」 七夏「くすっ☆」 心桜「ところで、笹夜(ささよ)先輩は?」 七夏「えっと、お昼過ぎになるって聞いてます」 心桜「そっか。じゃ、それまでどうする?」 七夏「私は、お着替え・・・かな」 心桜「つっちゃー浴衣姿のままだもんねー」 七夏「はい☆ あ、ここちゃー」 心桜「ん?」 七夏「お部屋、案内します☆」 心桜「案内って・・・いつもの部屋でしょ?」 七夏「そのお部屋は今、柚樹さんが・・・」 心桜「あ、そっか!」 時崎「俺、部屋、変わろうか?」 心桜「え!? いいよいいよ別に! ありがと。お兄さん!」 七夏「では、ここちゃー、案内します☆」 心桜「ありがと。つっちゃー! んじゃ、お兄さん、またね~♪」 時崎「ああ」     
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