第十六幕:虹を映す少女

11/19
前へ
/1638ページ
次へ
その少女は、少し驚いた様子で・・・ん? 黒髪の上で何かが動いた! これは虹!? その少女は、黒髪の上に虹・・・逆さ虹が映っていて、とても綺麗だ。髪に反射した光のハイライト・・・天使の輪なら知っているが、そこに虹を映す人を、俺は今まで見た事が無く、見とれてしまう・・・。 少女「あ、あの・・・」 時崎「!!! す、すみません!!!」 少女「いえ・・・」 少女の声に、自分を取り戻す。その時、 心桜「あっ! 笹夜先輩!!」 天美さんが現れた。助かった・・・前にもこんな事があったような・・・。 少女「心桜さん! こんにちは!」 心桜「こんちわー、笹夜先輩!!」 凪咲「いらっしゃいませ。高月(たかつき)さん、ようこそ風水(かざみ)へ!」 笹夜「この度は、お世話になります♪」 凪咲「こちらこそ、お世話になります。ごゆっくりなさってくださいませ」 笹夜「ありがとうございます♪」 凪咲「それでは、失礼いたします」 凪咲さんは台所へ戻ってゆく。 笹夜「ところで、七夏ちゃんは?」 心桜「つっちゃー今、着替え中・・・」 笹夜「あら、そうなの?」 心桜「んで」 天美さんは、俺の方を見てきた。その意味は、俺でも分かる。 時崎「えっと、時崎柚樹(ときさきゆた)と申します。民宿風水でお世話になってます」 笹夜「はじめまして。高月笹夜(たかつきささよ)と申します。お世話になります」 時崎「よろしくお願いします」 笹夜「こちらこそ、ご挨拶が遅れてすみません」 時崎「いえ」 心桜「あたし! 天美心桜(あまみここな)って言---」     
/1638ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加