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時崎「三人は、この後どうするの?」
七夏「えっと、雑貨屋さんと、本屋さんかな? ここちゃーは?」
心桜「あたしはスポーツ店!」
時崎「なるほど」
七夏「柚樹さんは、どこか寄りたい所ありますか?」
時崎「いや、特には・・・三人に合わせるよ」
心桜「お兄さんも、遠慮しなくていいよ」
時崎「いや、別に・・・」
心桜「写真屋さんとか、用事な---」
笹夜「こ、心桜さん!!!」
七夏「ひゃっ!」
心桜「わっ!」
時崎「!?」
笹夜「あっ、す、すみません・・・」
時崎「あ、いや・・・」
高月さんの少し力強い声に驚いた。理由は何となく分かる。三人の中で「写真」と言う言葉は御法度なのだろう。それは高月さんが、七夏ちゃんを思っての事だと思う。いづれにしても、あまり写真の話題はしない方が良さそうだ。
心桜「笹夜先輩!」
笹夜「はい、何かしら?」
心桜「つっちゃーなら、もう大丈夫だよ!」
笹夜「え!? 大丈夫?」
七夏「はい☆」
心桜「少なくとも、お兄さんの写真なら・・・ねっ!」
七夏「えっと・・・」
笹夜「そう・・・なの? ・・・七夏ちゃん!?」
七夏「その・・・」
高月さんは七夏ちゃんの表情から、何かを感じ取った様子で、その表情も穏やかになった。
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