第十七幕:夏の街に弾む虹

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時崎「三人は、この後どうするの?」 七夏「えっと、雑貨屋さんと、本屋さんかな? ここちゃーは?」 心桜「あたしはスポーツ店!」 時崎「なるほど」 七夏「柚樹さんは、どこか寄りたい所ありますか?」 時崎「いや、特には・・・三人に合わせるよ」 心桜「お兄さんも、遠慮しなくていいよ」 時崎「いや、別に・・・」 心桜「写真屋さんとか、用事な---」 笹夜「こ、心桜さん!!!」 七夏「ひゃっ!」 心桜「わっ!」 時崎「!?」 笹夜「あっ、す、すみません・・・」 時崎「あ、いや・・・」 高月さんの少し力強い声に驚いた。理由は何となく分かる。三人の中で「写真」と言う言葉は御法度なのだろう。それは高月さんが、七夏ちゃんを思っての事だと思う。いづれにしても、あまり写真の話題はしない方が良さそうだ。 心桜「笹夜先輩!」 笹夜「はい、何かしら?」 心桜「つっちゃーなら、もう大丈夫だよ!」 笹夜「え!? 大丈夫?」 七夏「はい☆」 心桜「少なくとも、お兄さんの写真なら・・・ねっ!」 七夏「えっと・・・」 笹夜「そう・・・なの? ・・・七夏ちゃん!?」 七夏「その・・・」 高月さんは七夏ちゃんの表情から、何かを感じ取った様子で、その表情も穏やかになった。     
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