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高月さんは、俺の存在に気付き、こちらに来ようとしたが、ナンパ男に手を掴まれてしまっていた。状況はあまりよろしくないと思ったその時!
男 「アイタタッ!」
ナンパ男は声を出して高月さんの手を離す。俺は何が起こったのか分からない。ナンパ男の大きな声で天美さんも、この事に気付いたようで、一気に高月さんの元へ駆け寄る・・・流石足が速い! 天美さんは高月さんのそばに駆け寄り、ナンパ男を睨み付ける。俺も高月さんのそばに駆け寄る・・・。
男 「チッ! 男付きかよ!」
心桜「なにぃ~!!」
男 「ちょっと、道を聞いただけだろ?」
時崎「そうは、見えなかったが・・・」
男 「フンッ! この怪力女!!」
笹夜「っ!!!」
時崎「おいっ!」
ナンパ男はそう言い捨てて、その場を後にした。
時崎「大丈夫!? 高月さん!」
笹夜「・・・・・」
高月さんは、無言のまま目元が涙ぐんでいた。
心桜「あいつ~!!」
俺はナンパ男の捨て台詞である「怪力女」という言葉から、高月さんは結構手の力が強いという事を理解した。見たところ、言い方は悪いかも知れないが、華奢な印象だったので意外に思う。高月さんは手の力が強い事を悩んでいるのかも知れない。
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