第十七幕:夏の街に弾む虹

17/29
前へ
/1638ページ
次へ
七夏ちゃんたちと同じ香りがするお風呂・・・まだ慣れないのか、すぐにのぼせてしまいそうだ・・・俺は、ささっと軽く流すだけにしておいた。  ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 心桜「お兄さん! 早かったね!」 時崎「まあ、さっと流しただけだから」 七夏「柚樹さん、どうぞ!」 七夏ちゃんが冷茶を用意してくれた。 時崎「ありがとう、七夏ちゃん!」 七夏「はい☆」 心桜「お兄さん! 早く座りなよ!」 時崎「あ、ああ」 いつも座っている場所に座る。 心桜「お兄さんも、あたしたちとおんなじ香りで、お揃いだね~」 時崎「え!?」 <<七夏「お揃い・・・です・・・」>> 先日、七夏ちゃんに「お揃い」と言われた時の事を思い出してしまう。 心桜「ん!? どしたの? お兄さん!?」 七夏「柚樹さん、お顔・・・少し赤いです・・・」 時崎「な、なんでもないっ!」 心桜「なんでもあるっ! ・・・って感じだけど?」 笹夜「心桜さん!!!」 心桜「あははっ!!!」 俺の正面には高月さんが座って居る。ファーストフード店の時と同じ状態だ。 笹夜「時崎さん」 時崎「え!?」 笹夜「今日は、色々とありがとうございました」 時崎「こちらこそ、楽しかったよ!」 笹夜「はい♪」 高月さんの方から話しかけてくれて、少しホッとしてしまう。高月さんを前にすると、何を話したらいいのか分からないから・・・。     
/1638ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加