第十七幕:夏の街に弾む虹

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心桜「いいよねっ! お兄さん! ・・・って、もう入っちゃってるけど」 七夏「くすっ☆」 笹夜「もう・・・すみません、時崎さん」 時崎「全然構わないよ! ありがとう。高月さん」 廊下に居る高月さんを見ていると、なんとなく、この三人の関係が見えてきた気がする。 心桜「んー冷たくて気持ちいぃー!」 天美さんは、押し入れの中の布団に、両腕を突っ込んでいた。天美さんらしいな。 七夏「もう☆ ここちゃー!」 七夏ちゃんが少し困ったような笑みを浮かべる。 七夏「柚樹さん、すみません。今、お布団を用意しますね♪」 時崎「ありがとう。天美さんの部屋から準備しないの?」 七夏「ここちゃーの泊まるお部屋は、押し入れがありませんので、お布団はここに一緒なのです☆」 時崎「なるほど」 七夏ちゃんは、俺の部屋のお布団を準備してくれている。俺も押し入れからお布団を取り、そのまま天美さんの泊まる部屋に運ぶ。 心桜「お兄さん! ありがとう!」 天美さんは手に枕を持ったまま、扉を開けてくれた。 時崎「お邪魔します」 心桜「その辺に適当でいいから!」 時崎「ああ」 お布団を置いて、自室に戻る。 七夏ちゃんは、高月さんの泊まる部屋に居るようだ。部屋を見ると、お布団が敷かれている・・・もう見慣れた風景に思える。     
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