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俺は三人の水着姿にかなり動揺する。七夏ちゃんのセブンリーフのようなデザインの水着姿は、以前にも見た事があるけど、夏の強い日差しと海の効果なのか、若葉色がより色鮮やかで可愛らしく見えた。さっき、荷物を持っていた時は、ちょっと憎く思えた夏の強い日差しだったが、今は感謝の気持ちが押し寄せてくる。
天美さんは泳ぎやすそうな赤色とオレンジ色のスポーツタイプ・・・というのだろうか・・・可愛いというよりも格好良く決まっている。高月さんは、藤色と白色のとても優美な水着姿だ・・・なんて言うタイプの水着なのだろうか・・・風に揺れるパレオが可憐だ。
心桜「つっちゃー! お兄さん見とれてるよ~」
時崎「なっ!」
七夏「え!?」
笹夜「心桜さんっ! すみません! 時崎さん」
心桜「あははー! んじゃ、ここで記念撮影~♪ お兄さんっ!」
天美さんは、俺の方を見て決めポーズ(?)を作ってきた。
時崎「それじゃ!」
俺は、三人の眩しさに負けないよう、しっかりと焦点を合わせる。
心桜「んじゃ! いっただっき・・・まーす!」
変わった掛け声だなと思ったが、三人をしっかりと記録した。
七夏「ここちゃー?」
心桜「ん?」
笹夜「今の掛け声は・・・」
心桜「お兄さんの心の気持ち~」
時崎「んなっ!」
七夏「え!?」
笹夜「心桜さんっ! すみません! 時崎さん」
心桜「あははー! お兄さんも、早く着替えてきなよー」
時崎「いや、俺はいいよ。一応、三人の保護者的な位置付けだから」
心桜「え!? そうなの?」
時崎「凪咲さんに、そう言って来てるから」
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