第十九幕:夏の海に弾む虹

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笹夜「心桜さん・・・どこでそんな言葉を・・・」 心桜「ん? お爺ちゃん!」 時崎「とりあえず、これは成仏させとくか・・・」 心桜「え!?」 俺は、ひとだま花火の亡骸の切れた糸の部分から持ち上げて、水の入ったバケツに入れた。 ひとだま花火「ジュワブッ!」 七夏「ひゃっ☆」 心桜「うわぁ!」 笹夜「きゃっ!」 心桜「なんか、この燃えカス、『成仏』って言わなかった!?」 七夏「そ、空耳です!」 笹夜「き、気のせいです!」 時崎「くくっ・・・」 俺は、込み上がってくる笑いを堪えていたんだけど・・・。 心桜「つっちゃー! お兄さん、余りにも恐ろしくて、体が震えてるよ~」 七夏「え!?」 時崎「違う! 可笑しくて笑いを堪えてたんだよ!」 心桜「あ、そなんだ!? 怖かったら、つっちゃーに抱きついたっていいんだよ~! ねっ!? つっちゃー!」 七夏「え・・・えっと・・・ま、まだ、せ、線香花火もありますからっ☆」 七夏ちゃんは線香花火が置いてある縁側の方へ掛けてゆく・・・。 心桜「はぐらかしたか~」 笹夜「心桜さんっ!」 凪咲「みんな楽しそうね♪」 時崎「凪咲さんもご一緒にどうですか?」 凪咲「あら、いいのかしら?」 時崎「はい是非!」 凪咲「ありがとうございます」     
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