第二十幕:ふたつの虹の大切な夢

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時計の音が何時か分からないけど「00分」を告げる・・・わずかな音に目が覚める・・・。 時崎「夢・・・か・・・」 以前に実際にあった事だが、あまり気分の良い夢とは言えない・・・なんでこんな夢を見たのだろうか・・・。時計を見る・・・時刻は5時01分・・・。夢の内容は、その時の心理状態と関係があるという・・・昨日、高月さんが話していた七夏ちゃんの不安要素・・・この引っ掛かりが、俺の見た夢にも影響しているのだろうか? 写真を撮られて、気分が悪くなる人が居るのは確かだ。七夏ちゃんも「以前」はそうだったと思っていたけど、もしかすると・・・。七夏ちゃんが写真を撮られる事を嫌だと思っていて、俺が人物の撮影を拒んでいたとすると、何も問題は無い・・・。だけど、俺は七夏ちゃんや、天美さん、高月さんの写真は撮りたいと思うようになっている・・・この事が問題とならないようにしなければならない。 時崎「もうすぐ日の出か・・・」 俺は、今の気分を紛らわす為、日の出を撮影しようと思い、風水の庭に向かう・・・昨日、みんなで花火を行った事を思い出す。あの時の七夏ちゃんは普段どおり楽しそうだった・・・でも、高月さんが話していた「七夏ちゃんの不安」も本当の事だと思う。     
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