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東の空が明るくなってきた。俺は、三脚を固定し、写真機で「今日の太陽」をお迎えする。数分後、太陽が少し顔を見せる・・・辺りが急に明るくなり「今日と言う一日」の始まりを実感する。日の光は、俺のもやもやとした気持ちを洗い流してくれるように思えた。
時崎「もっと、絞らないと眩しすぎるか・・・」
写真機の絞り/露出を調整する・・・急に明るく眩しくなった太陽に写真機と目が追いつかない・・・。この感覚・・・どこかで・・・天美さん!?
天美さんが居ると、急に明るく楽しくなる事と、今の太陽とが重なった。
時崎「天美さんって、太陽みたいな女の子だな・・・」
心桜「あたしが何!?」
時崎「え!? うぉあっ!」
心桜「おはよ! お兄さん!」
時崎「ああ・・・お、おはよう・・・びっくりした!」
・・・いつの間にか天美さんが居た事に驚いた。太陽に照らされた天美さんは、いつも以上に輝いて見えた。
心桜「お兄さん、今日は早いね!」
時崎「あ、天美さん、いつから居たの?」
心桜「ん? たった今だよ! お兄さん、写真機にかぶりついてて全然気付かないんだから・・・隙だらけだねっ!」
時崎「すまない・・・朝日を撮ろうと思ってね」
心桜「そなんだ。今日ってなんか特別な日なの?」
時崎「いや・・・特には・・・ここで朝日を撮影してなかったなってだけで」
心桜「ま、特別な日でなくても、朝日はいつもと変わらず綺麗だからねっ!」
時崎「それには同意するよ」
心桜「あはは・・・あれ?」
時崎「どうしたの?」
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