第二十幕:ふたつの虹の大切な夢

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七夏ちゃんのお話によると3ヶ月くらい前に高月さんと知り合ったという事は、4月に学年が上がった頃という事になる。その頃に、七夏ちゃんの「ふたつの虹」や高月さんの「髪に映る虹」の事が話されていた可能性はある。自然とその事を知る方法は無いだろうか・・・。 心桜「おっ! 笹夜先輩! 列車来たよ!」 笹夜「はい♪ ありがとう。心桜さん♪」 高月さんは、改札の前でこちらに振り返る。長い黒髪がその後を追うようにふわりと広がる・・・その瞬間を撮影して記録したかったが、常に写真機を構えているなんて無理だ。 笹夜「時崎さん! 色々とありがとうございました♪」 時崎「高月さん! お気をつけて! また・・・」 笹夜「・・・はい♪ また・・・」 心桜「それじゃ、笹夜先輩! また連絡します!」 笹夜「ええ♪ 心桜さん! 七夏ちゃんと凪咲さんにもよろしくお願いします♪」 心桜「うん♪ もちろん!」 笹夜「それでは、失礼いたします♪」 高月さんは、列車内へ・・・。 俺と天美さんは、列車が見えなくなるまで見送った。 心桜「さーて、んじゃ! あたしも帰るとしますか! お兄さんは?」 時崎「俺は、ちょっとこの駅を撮影してから、風水に戻るつもりだけど」 心桜「そっか。駅を撮影するって、大掛かりなの?」 時崎「いや、数枚撮影するだけ・・・」 心桜「あはは! んじゃ、あたしがこの駅の撮影ポイントを教えてあげるよ!」 時崎「え!? 撮影ポイント!?」     
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