11人が本棚に入れています
本棚に追加
七夏ちゃんのお話によると3ヶ月くらい前に高月さんと知り合ったという事は、4月に学年が上がった頃という事になる。その頃に、七夏ちゃんの「ふたつの虹」や高月さんの「髪に映る虹」の事が話されていた可能性はある。自然とその事を知る方法は無いだろうか・・・。
心桜「おっ! 笹夜先輩! 列車来たよ!」
笹夜「はい♪ ありがとう。心桜さん♪」
高月さんは、改札の前でこちらに振り返る。長い黒髪がその後を追うようにふわりと広がる・・・その瞬間を撮影して記録したかったが、常に写真機を構えているなんて無理だ。
笹夜「時崎さん! 色々とありがとうございました♪」
時崎「高月さん! お気をつけて! また・・・」
笹夜「・・・はい♪ また・・・」
心桜「それじゃ、笹夜先輩! また連絡します!」
笹夜「ええ♪ 心桜さん! 七夏ちゃんと凪咲さんにもよろしくお願いします♪」
心桜「うん♪ もちろん!」
笹夜「それでは、失礼いたします♪」
高月さんは、列車内へ・・・。
俺と天美さんは、列車が見えなくなるまで見送った。
心桜「さーて、んじゃ! あたしも帰るとしますか! お兄さんは?」
時崎「俺は、ちょっとこの駅を撮影してから、風水に戻るつもりだけど」
心桜「そっか。駅を撮影するって、大掛かりなの?」
時崎「いや、数枚撮影するだけ・・・」
心桜「あはは! んじゃ、あたしがこの駅の撮影ポイントを教えてあげるよ!」
時崎「え!? 撮影ポイント!?」
最初のコメントを投稿しよう!