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・・・どのくらいの時が経過したのだろう・・・・・。再び目を開けると、そこには先ほどと然程変わらない風景・・・当然である。いくらなんでも、そこに虹が存在した・・・というような好都合な事は、考えもしないし、そうそう起きるはずもない。ただ、さっきと違うのは隣(と言っても、少し離れている)に、一人の少女が座っていた。紺色と白のセーラー服姿で、髪は椅子に届くくらい長い・・・。中学生か、高校生くらいだろうか。その少女は、本を読んでいるのに夢中なのか、こちらには気付いていない様子で・・・と、少女が此方の動きに気付き、視線を送ってきた。俺は、少女の目を見る事が出来ず、反射的に視線を逸らしそうになる。しかし、ここで完全に視線をそらしては失礼だ・・・何せ俺の方が先に少女を見ていたから・・・そう思い、逸らしかけた視線のまま少女に軽く会釈をする・・・。多分、引かれるだろうな・・・と思いつつ、再び視線を少女に戻すと
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