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笹夜「ええ。他の生き物は、何の為に生きているのかなんて、考えていない可能性の方が高いです。ですので深い心を持った人間らしい考え方です」
七夏「なるほど」
笹夜「何の為に生きているのかを考えるときは、心が傷ついていたり、生きる価値を見出せない時が多いようですね」
心桜「だったら、何の為に生きるのか、その答えを見つける為に行き続けなくちゃね!」
笹夜「まあ!」
七夏「ここちゃー! 凄いです☆」
笹夜「そうですね♪ 素敵な考え方です!」
心桜「いやいや、だから、そんなに難しく考える必要ないんだってば!!」
七夏「くすっ☆」
笹夜「人は未来の事を考えられますから」
心桜「未来ですか?」
笹夜「はい。他の生き物と違うところです♪」
心桜「どういう事ですか?」
笹夜「例えば、動物の作る道具。この道具は、目的を果たすと、殆ど再利用はされません。でも、人は先の事を考えて、作った道具を手元に残します」
心桜「なるほど・・・後先の事を考えて・・・ん? じゃあ、蟻もそうならない?」
笹夜「え?」
心桜「だってさ、後の事を考えて、食料蓄えてるよね! 割とキリギリスでもそういうお話なかった?」
七夏「ここちゃー『蟻さん』」
心桜「マークの・・・じゃなくて『アリトキリギリス』」
笹夜「それは、後先の事を考えているのではなく、本能らしいです」
心桜「え? 本能!?」
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