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笹夜「七夏ちゃんや、心桜さんなら、迷う必要はないですので♪」
心桜「んじゃ、笹夜先輩、お金貸して!!!」
七夏「こ、ここちゃー!!!」
笹夜「え!? えーっと・・・」
心桜「笹夜先輩、迷ってません?」
笹夜「す、すみません・・・」
七夏「こ、ここちゃーっ!! 笹夜先輩っ! すみませんっ!!」
笹夜「いえいえ」
心桜「ま、冗談はともかくとして、お金の貸し借りは、貸す側が覚悟を決めなければならないのが、現実の残念なところなんだよ」
七夏「困っている人を信用できない考え方はちょっと・・・」
笹夜「七夏ちゃん、お金を貸す事が必ずしも人を助ける事にはなりません」
七夏「え!?」
笹夜「例えば、賭け事で失ったお金を取り返したいという理由で、お金を貸してと言われたら、それは人助けと言えるかしら?」
七夏「あ・・・」
笹夜「お金の利用目的も、よく考える事が大切です。例えば、お金を貸すのではなく、相手がそのお金で得ようとしている事を支援する事」
心桜「支援ですか?」
笹夜「ええ。例えば、街でお金に困っている人から声を掛けられました。その人は列車で帰りたいけど、お金が足りないと話しています。貸してほしい金額はそれ程高額ではありません。この場合、お金を貸しますか?」
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