第二十二幕:ふたつの虹を宿した少女

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夢・・・眠っている時に見る幻覚体験。そして、自分が思い描き、そうなりたいと願う未来・・・もうひとつ、現実的でない考えや空想も夢と言う事がある。昨日、七夏ちゃんのお父さん、直弥さんは夢を追いかけ続けている事、そして七夏ちゃんや凪咲さんも直弥さんを応援している事が分かった。俺も夢と言うと大袈裟だが、目標をしっかりと持つべきだと思う反面、七夏ちゃんはのんびり屋さんの傾向なので、結論を急ぐような行動も考え物だとも思ってしまう。 蝉の声が早朝を告げる・・・すっかり聞き慣れてしまった為か、蝉の目覚まし効果が薄れてきた気がする。慣れてしまうという事は、ある意味、ちょっとした事に気付けなくなってしまうという事でもある。民宿風水での生活に慣れてしまい過ぎないように意識しなおしたい。俺は七夏ちゃんが起こしに来てくれるよりも前に起きる。 七夏「あ、柚樹さん☆ おはようございます☆」 時崎「おはよう! 七夏ちゃん! あれ?」 今日の七夏ちゃんは、久々に見る制服姿だった。そう言えば初めて出逢った時も制服姿だった。色々と当時の事が甦る。 七夏「くすっ☆」 時崎「今日は、制服なんだね」 七夏「はい☆ 登校日です☆」     
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