第六幕:太陽があって虹は輝く

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時崎「七夏ちゃんは、そんなに視力が弱いイメージはないですけど」 凪咲「七夏は視力は弱くないですけど、時々テレビに近づいている事があるの」 時崎「そうなのですか? 興味のある放送だったとか?」 凪咲「それもあるかも知れないですけど、真面目なニュース番組とかでもそんな時があって、そういう時は目を細めて見えにくそうにしていたかしら」 時崎「その時のニュース番組の内容は?」 凪咲「特に決まってはないみたい。この前は天気予報だったかしら?」 時崎「その時、七夏ちゃんは見えにくいとか話してました?」 凪咲「特にそういう事は・・・私が話しかけると、すぐにテレビとの距離をとっていたから」 時崎「そうですか」 凪咲「あ、すみません長々と。テレビ、ご自由にご覧くださいね」 時崎「いえいえ。ありがとうございます!」 凪咲「あ、あと、テレビの音量は少し控えてくださると、助かります」 時崎「はい」 俺は、七夏ちゃんがテレビに近づいている事があるという理由が気になるが、突然そんな事を本人に訊く事は出来ない。もし、七夏ちゃんがテレビに近づいている事があったら、その時にでも訊いてみる事にしよう。 改めて、俺はテレビの電源を入れようとして・・・ある物に目が行く。 時崎「ん!? これは、PS!!」     
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