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時崎「うまく出来れば、七夏ちゃんが喜んでくれるかも知れないっ!」
俺は、思い付いた考えを素早くメモしておく。後はその考えたことが現実として制作、履行できるかどうかだ。思った事の半分でも実現する事は難しい。考えが暖かい間に、デジタル編集で素材を制作する。
制作作業に没頭していると、扉から音がした。
凪咲「柚樹君! ちょっといいかしら?」
時崎「はい!」
凪咲さんは少し慌てた様子だ。
凪咲「柚樹君! 七夏がまだ帰って来ないの! 何か聞いてないかしら?」
時崎「え!?」
時計を見て驚く。
時崎「もう19時半!?」
凪咲「いつもよりもちょっと、帰りが遅いから・・・」
時崎「七夏ちゃんから連絡は?」
凪咲「お昼に一度あったきり・・・」
時崎「俺、ちょっと探してきます!」
凪咲「ありがとう。柚樹君! 七夏が帰ってきたら、すぐ連絡します!」
時崎「お願いします! こっちも何かあったら連絡しますので!」
凪咲さんに俺の連絡先のメモを渡した。
凪咲「はい。ありがとうございます」
俺は急いで出かける準備をして、民宿風水を後にする。辺りは暗くなりかけて、少し不安な気持ちになりつつも、足を急がせた。
第二十二幕 完
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