第二十三幕:光りなくとも輝く虹

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<<凪咲「柚樹君! 七夏が帰って来ないの! 何か聞いてないかしら?」>> 七夏ちゃんの帰りが遅いと凪咲さんが心配している。俺は七夏ちゃんを探しに民宿風水を後にする。 七夏ちゃんは学校の図書室・・・は、もう閉まっているかな。学校までの途中、書店、喫茶店、雑貨屋、写真屋・・・と、今まで七夏ちゃんと一緒に出かけたことのある場所を貫くように見て回る。書店の小説コーナーは、特に入念に探してみたけど居ないようだ。七夏ちゃんが携帯端末を持っていれば、すぐに連絡が付くのだが・・・そうだ! 七夏ちゃんのMyPad宛てにもメッセージを送っておこう。WiFiなので届かないかも知れないけど・・・。商店街を一通り小走ってみたが、見つからない。俺は一旦民宿風水へ連絡する。 凪咲「お電話、ありがとうございます! 民宿風水です!」 時崎「あ、凪咲さん! 時崎です!」 凪咲「あ、柚樹君! 七夏、見つかりました?」 時崎「いえ、すみません。心当たりのある場所を探してはみたんですが・・・」 凪咲「いえいえ。こちらこそ、ご迷惑をおかけしてしまって・・・」 七夏ちゃんは、まだ風水には帰っていないようだ。 時崎「俺、もう少し探してみます!」     
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