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時崎「ただ、応急処置ですので、自転車屋さんに調整をご依頼ください」
男性「ありがとうございます!」
時崎「あと、変速はしないでください。チェーンが外れてしまうかも知れませんので」
男性「はい。分かりました」
時崎「ちょっと上り坂は辛いかも知れませんけど」
男性「いえ。その時は押してゆきますので」
時崎「はい。お気をつけて! 七夏ちゃん、急いで帰ろう! 凪咲さんも心配してるから!」
七夏「はい!」
時崎「それでは、ちょっと急ぎますので、これで失礼します」
男性「どうもありがとうございました。彼女さんもありがとう!」
七夏「え!? は、はい!」
時崎「七夏ちゃん!?」
七夏「・・・・・彼女・・・さん」
時崎「え!?」
七夏「い、いえ! 何でもないです!」
俺は風水へと急ぐ。七夏ちゃんは少し後ろを付いてくる形となる。少し歩いた所で七夏ちゃんが声を掛けてきた。
七夏「柚樹さん。はい☆」
時崎「え!?」
振り返ると七夏ちゃんは、ハンカチを差し出してくれていた。
七夏「えっと、手の油・・・」
時崎「あ、ああ。ありがとう」
七夏「柚樹さんが来てくれて、良かったです☆」
時崎「七夏ちゃん、帰りが遅くなる時は---」
七夏「はい。ごめんなさいです」
言い切る前に謝ってきた。
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