第二十三幕:光りなくとも輝く虹

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時崎「七夏ちゃんは人助けをしていたから、謝らなくてもいいけど」 七夏「すみません。でも、柚樹さん色々と詳しくて頼りになります!」 時崎「今回の場合は、スプロケットのトップギヤより外側にチェーンが移動して外れてたみたいだから・・・以前に自分も同じ事があってね」 七夏「すぷろけっと?」 時崎「え!? ああ、後ろの歯車の事」 七夏「歯車・・・はい! 分かります☆」 時崎「七夏ちゃんって、英語、苦手だったりする!?」 七夏「え!? えっと・・・はい・・・」 時崎「やっぱり・・・なんとなくそう思ってたけど」 七夏「うぅ・・・私、なかなか英語の言葉が覚えられなくて」 時崎「そうなんだ。ま、得意不得意はあるからね」 七夏「昔、国外のお客様がお泊りに来られて、それで英語でたくさん話しかけられて、私、全然分からなくて・・・」 時崎「それは、大変だね」 七夏「その時は、お母さんがなんとか伝えてくれたんですけど、私、それからそのお客様と話す事が怖くて、結局何も話せないままになってしまったのです」 時崎「なるほど」 七夏「だから、英語が怖くて避けるようになっちゃって」 時崎「そうか・・・」 七夏「あ、柚樹さん、足元に気をつけてください!」 時崎「え!? ああ、段差か!」 七夏「はい」 俺は、思った。     
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