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時崎「七夏ちゃんは人助けをしていたから、謝らなくてもいいけど」
七夏「すみません。でも、柚樹さん色々と詳しくて頼りになります!」
時崎「今回の場合は、スプロケットのトップギヤより外側にチェーンが移動して外れてたみたいだから・・・以前に自分も同じ事があってね」
七夏「すぷろけっと?」
時崎「え!? ああ、後ろの歯車の事」
七夏「歯車・・・はい! 分かります☆」
時崎「七夏ちゃんって、英語、苦手だったりする!?」
七夏「え!? えっと・・・はい・・・」
時崎「やっぱり・・・なんとなくそう思ってたけど」
七夏「うぅ・・・私、なかなか英語の言葉が覚えられなくて」
時崎「そうなんだ。ま、得意不得意はあるからね」
七夏「昔、国外のお客様がお泊りに来られて、それで英語でたくさん話しかけられて、私、全然分からなくて・・・」
時崎「それは、大変だね」
七夏「その時は、お母さんがなんとか伝えてくれたんですけど、私、それからそのお客様と話す事が怖くて、結局何も話せないままになってしまったのです」
時崎「なるほど」
七夏「だから、英語が怖くて避けるようになっちゃって」
時崎「そうか・・・」
七夏「あ、柚樹さん、足元に気をつけてください!」
時崎「え!? ああ、段差か!」
七夏「はい」
俺は、思った。
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