11人が本棚に入れています
本棚に追加
凄い「要するに」ではあるが、一応間違ってはいない・・・か。正確にはPSは故障していた訳ではなく、単にケーブルの問題だったのだが、細かい事はどうでもいい。天美さんは、テレビ画面と俺を交互に見て、少し笑みを浮かべる。ちょっとした微笑ではあったが、それはとても眩しく思えた。そして、
天美「お兄さん、機械の修理は得意でもゲームは苦手?」
七夏「こ、ここちゃー!! 柚樹さん、すみませんっ!」
時崎「・・・実は、今、それを実感していた所で・・・天美さんはゲーム得意なの?」
天美「まあ、お兄さんよりは良い点数取れると思うけど」
天美さんが乗ってきたので、俺は無言のままPSコントローラーを天美さんに差し出す。天美さんはPSコントローラーと俺とを交互に眺めつつ・・・少し考えた後、笑みを浮かべながらPSコントローラーを受け取る・・・そして、
天美「ざっと、こんな所かなー」
時崎「う、上手い!」
七夏「ここちゃー凄いです!」
言うだけの事はあって、天美さんは俺より遥かに高い点数を叩き出し、頑張ってやっとランクインしたばかりであった俺の点数は、ランク外に蹴り出された。
時崎「・・・参りました」
天美「お兄さんも、ガンバレー」
時崎「がんばれー・・・って、言われても」
天美「じゃ、あたしに勝てたら、いいのあげるよ♪」
時崎「え? いいのって?」
天美「それは、あたしに勝ってからのお楽しみって事で!」
時崎「勝てそうな気がしない・・・」
最初のコメントを投稿しよう!