第六幕:太陽があって虹は輝く

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天美さんの叩き出した点数によって「新楽曲」と「新衣装アイテム」が開放されたようである。新楽曲は遊べる楽曲が増え、新衣装アイテムは、このゲームに登場するキャラクターに着せるアイテムのようだ。 天美「おっ、何か新アイテム来たよー」 七夏「わぁ、可愛いくて綺麗ー!」 何やら二人でこの新衣装アイテムのコーディネートについて、色々試し始めた様子。ゲーム本編そっちのけで、衣装コーディネートに夢中になるのは、やっぱり女の子らしいなーと思ってしまう。 凪咲「あら、みんな揃って楽しそうね!」 七夏「あ、柚樹さんが直してくれたみたいで、とても綺麗に映ってます!」 凪咲「まあ、本当! ありがとうございます! 改めてお礼させて頂きますね」 時崎「いえいえ。簡単な事でしたので、お構いなく」 凪咲「ありがとうございます!」 台所に戻る凪咲さんを見ていると、天美さんが話しかけてきた。 天美「あ、お兄さん、ごめん」 時崎「ん?」 俺は何故、天美さんが謝ってきたのか分からなかったが、少し考えると思い当たる事があった。「機械の修理は得意でもゲームは苦手?」と言われた事。 時崎「俺は確かにゲームは得意じゃないから、気にしなくていいよ」 天美「んー、そうじゃなくて、今朝の事」 時崎「今朝?」 天美「あたし、ちょっと冷たい対応したかなーっと思って」 時崎「初対面だと、そんな所じゃないの?」 俺がそう言うと、天美さんは少し何かを考えているようだ。     
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