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凪咲さんから、イベントの招待状と案内状を受け取る。案内状には七夏ちゃんのお父さんの予定がメモ書きされていたので確認しておく。招待状は「きっぷ」をイメージした乗車券が付いており、イベント列車に乗車出来るみたいだ。
凪咲「七夏、遅いわね」
七夏「ごめんなさいっ! 遅くなりました!」
時崎「おっ! 可愛い!」
七夏「え!? あ、ありがとう・・・です」
時崎「!?」
凪咲「では、参りましょう」
時崎「はい」
七夏ちゃん、凪咲さんと駅へ向かう。道中、写真を撮る機会があれば良かったのかも知れないけど、少し急いでいたので、二人の足を止めてもらう機会がなかった。
凪咲「間に合いそうね」
七夏「良かった☆」
駅前に着く。急いだ事によって列車の到着まで少し時間ができたので、ここで落ち着けそうだ。
時崎「七夏ちゃん、凪咲さん!」
凪咲「はい」
七夏「くすっ☆」
俺は駅を背景に二人を写真に収めた。
凪咲「七夏・・・」
駅舎内に入ると大きなエンジン音が周囲に広がる。丁度列車が到着したようだ。七夏ちゃんは列車の方へ駆けて・・・と思ったら振り返って---
七夏「柚樹さん! お母さんも早く!」
時崎「あ、ああ」
七夏ちゃんを見る凪咲さんは、どこか懐かしそうな表情に思えた。
列車に乗ると、七夏ちゃんは先導して4人掛けの椅子の前に移動し、こちらに振り返る。
七夏「柚樹さん! この席へどうぞ☆」
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