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イベント会場は、駅に隣接している。人もそれなりに居て賑やかだ。大きな建物とターンテーブル(転車台)が一際目立ち、存在感がある。それを囲むような扇型の建物、機関庫と機関車が目を引く。七夏ちゃんのお父さんは、機関庫に並んでいるどの機関車を運転するのだろうか?
凪咲「七夏、ナオの所に参りましょう♪」
七夏「はい☆ 柚樹さん!?」
時崎「え!? ああ」
七夏「柚樹さんは、ここに居ますか?」
時崎「いや、七夏ちゃんと一緒に付いてくよ!」
七夏「くすっ☆」
イベント会場全体を撮影し、機関庫に並んでいる機関車を撮影しようとしていると、七夏ちゃんたちに遅れを取りそうになった。気をつけなければ。
凪咲さん、七夏ちゃんに付いてゆく形で大きな建物の中に入る。建物内には新旧車両、見た事ない車両も展示してあった。鉄道模型も展示してあるが、七夏ちゃんの家にある模型よりも数倍の大きさがあるようだ。
直弥「凪咲、七夏!」
凪咲「あなた。お疲れ様!」
七夏「あ、お父さん!」
時崎「こんにちは!」
直弥「時崎君、ようこそ!」
時崎「これは、随分大きな模型ですね」
直弥「16番は迫力が違うからね! 家にも置きたいけど」
時崎「16番!?」
凪咲「もう、あなた!」
直弥「おっと、すまないっ!」
凪咲さんは苦笑気味だけど、どういう意味なのか分からない。
七夏「大きな模型さんは、場所を取りますから」
時崎「なるほど」
七夏ちゃんが、状況を補足してくれた。
凪咲「場所だけの問題では無いのですけど」
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