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「C11機関車」が転車台に入ると、機関車内から乗務員が降りてきた。七夏ちゃんのお父さんではないみたいだ。そして、近くに居た他の乗務員と一緒に転車台をゆっくりと回転させはじめる。
七夏「あっ! おとーさーん!」
転車台に乗った「C11機関車」が回転し、中に乗っている七夏ちゃんのお父さんが俺にも見えた。直弥さんが七夏ちゃんに気付いたようだ。俺は大きく手を振る七夏ちゃんを撮影し、直弥さんも撮影しようとすると、タイミングよく直弥さんも手を振ってくれ、更に敬礼のポーズをとってくれた。再び、七夏ちゃんを見ると、七夏ちゃんも敬礼のポーズをとったので、その様子を押さえた。これは、いい写真が撮れたと思う!
時崎「あれ? 向きを変えるのではなくて、一回転以上してない!?」
七夏「そうみたいですね☆」
凪咲「イベントでは、一回転以上させて機関車全体を見てもらうためなの」
時崎「なるほど」
そのまま見ていると機関車を二回転させていた。通常は機関車の方向を変える場合半回転で良いが、展示会では一回以上回転させ、機関車の全体を見てもらう事になっているらしい。
七夏「柚樹さん! くすっ☆」
時崎「え!?」
七夏「あっち見たり、こっち見たりしてます☆」
時崎「あはは。確かに慌しいけど楽しいよ!」
七夏「はい☆」
その時、大きな汽笛音が轟く。
時崎「うわっ!」
七夏「ひゃっ☆」
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