第二十五幕:蒸気と舞う虹

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驚く七夏ちゃんとは対照的に、凪咲さんは、いたって冷静に機関車を眺めていた。 七夏「お母さん、驚かないの!?」 凪咲「汽笛が鳴るって分かってたから♪」 時崎「そうなのですか?」 凪咲「ええ♪」 「C11機関車」はそのまま、ゆっくりと転車台を後にし、その先にある客車の方へ進んでゆく。 凪咲「では、私たちも駅に参りましょう♪」 七夏「はい☆ 柚樹さん☆」 時崎「ああ」 「C11機関車」は、小さなイベント用の駅を通り過ぎた所で停車した。そして、その手前にある分岐レールを乗務員が操作して、駅方面へと切り替える。「C11機関車」がゆっくりと後退して、客車に連結された。 小さな駅に到着すると、「C11機関車」から七夏ちゃんのお父さんが姿を見せた。 凪咲「あなた。いよいよね♪」 直弥「ああ。凪咲、七夏、ご乗車ありがとうございます!」 七夏「はい☆」 凪咲さんと、七夏ちゃんに付いてゆく形で、俺も客車に乗り込んだ。 直弥「時崎君も、本日はご乗車ありがとうございます!」 時崎「はい!」     
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