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驚く七夏ちゃんとは対照的に、凪咲さんは、いたって冷静に機関車を眺めていた。
七夏「お母さん、驚かないの!?」
凪咲「汽笛が鳴るって分かってたから♪」
時崎「そうなのですか?」
凪咲「ええ♪」
「C11機関車」はそのまま、ゆっくりと転車台を後にし、その先にある客車の方へ進んでゆく。
凪咲「では、私たちも駅に参りましょう♪」
七夏「はい☆ 柚樹さん☆」
時崎「ああ」
「C11機関車」は、小さなイベント用の駅を通り過ぎた所で停車した。そして、その手前にある分岐レールを乗務員が操作して、駅方面へと切り替える。「C11機関車」がゆっくりと後退して、客車に連結された。
小さな駅に到着すると、「C11機関車」から七夏ちゃんのお父さんが姿を見せた。
凪咲「あなた。いよいよね♪」
直弥「ああ。凪咲、七夏、ご乗車ありがとうございます!」
七夏「はい☆」
凪咲さんと、七夏ちゃんに付いてゆく形で、俺も客車に乗り込んだ。
直弥「時崎君も、本日はご乗車ありがとうございます!」
時崎「はい!」
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