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笹夜「ありがとう、七夏ちゃん♪ さっき即興のお話があったので、この曲『幻想即興曲 op.66/フレデリック・ショパン』にしてみました」
心桜「情熱的だと思ったら途中は穏やかになるんだねー」
七夏「私もこの曲の穏やかなところが好きです☆」
心桜「ねねっ! 笹夜先輩! もっと、凄いの聴きたいなー」
笹夜「凄いの・・・ですか!? では・・・」
笹夜先輩はクラシック楽曲を演奏した。
七夏「笹夜先輩! 凄いです♪」
心桜「・・・・・」
七夏「どしたの? ここちゃー?」
心桜「うん、凄い・・・んだけど」
七夏「・・・けど?」
心桜「演奏している時の笹夜先輩の表情が、さっきと違うなーって」
七夏「表情?」
笹夜「・・・・・」
七夏「それは、真剣に演奏してるからで・・・」
心桜「それは、分かってるんだけど、音楽って言うよりも、『スポーツ競技』みたいな印象を受けちゃって・・・その・・・」
笹夜「スポーツ競技・・・」
心桜「あたしは、最初のノクターンだっけ・・・の時の笹夜先輩の方が、音楽してて、楽しく優しい、いつもの笹夜先輩って感じがしたんだ」
笹夜「心桜さん・・・素直な感想ありがとう。確かに演奏技量を披露するだけなら、それは音楽ではなくてスポーツ競技。演奏者も楽しまなければ音楽とは言えないですよね」
心桜「そうそう! それそれ! それが伝えたかった事!」
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