第二十六幕:虹をつないで

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写真屋さんから民宿風水に戻る。結構帰りが遅くなってしまった。 七夏「柚樹さん☆ おかえりなさいです☆」 凪咲「柚樹君、お帰りなさいませ」 時崎「ただいま! 七夏ちゃん! 凪咲さん!」 七夏ちゃんは、MyPadを手にしていた。持ち歩ける端末ではあるが、七夏ちゃんがMyPadを持ち歩いている姿を今まであまり見た事がない。今日の蒸気機関車イベントにもMyPadは持ってきていなかったみたいだし、外で気軽に使うという感覚はないのかも知れないな。 時崎「どうしたの? MyPadで何か分からない事でもあった?」 七夏「えっと、今日は、いつも見てる小説のページに繋がらなくなっちゃって・・・」 時崎「え!? あっ! そうか!」 七夏ちゃんのMyPadはWiFiモデルの為、外のネットワークへのアクセスは、俺の携帯端末を経由する「テザリング」の設定になっている為だ。 今日、俺は午後からも蒸気機関車イベント会場に居た為、七夏ちゃんのMyPadとは接続が絶たれていた事になる。 七夏ちゃんの家にもネットワークルーターの設置が必要かも知れないな・・・けど、それを俺が決める事は出来ない。 時崎「今も繋がらない?」     
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