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俺の申し出に対して、凪咲さんがすぐにブレーキをかけてきた。
時崎「凪咲さん! いつもお世話になってますから!」
凪咲「本当にいいのかしら?」
時崎「はい!」
七夏「でも、柚樹さん。その模型さん、結構高価ですよね」
時崎「ま、まあそれなりに買うのに勇気は必要だったけど」
直弥「その『勇気ごと』僕が買うよ!」
時崎「え!?」
直弥「元々、買おうと思ってたからね」
時崎「いえ、さすがにお金を頂こうとは・・・」
直弥「いやいや、タダで貰おうとは思ってないよ」
しばらく、俺と直弥さんとの「譲り合い」が続く・・・この千日手にストップをかけたのは、凪咲さんだった。
凪咲「しょうがないわねー。では、私も買うわ!」
七夏「私も♪」
時崎「え!?」
直弥「え!?」
凪咲「記念なのよね!」
七夏「みんなで一緒に買うの♪」
七夏ちゃんの言葉で、ようやく理解出来た。
時崎「なるほど! そういう事なら、喜んで!」
直弥「ありがとう! 時崎君!」
こうして、風水に来た「C11」は皆んなで4等分して買う事になった。七夏ちゃんの家族の一員のようになれた感覚がこそばゆくも嬉しい。
七夏「柚樹さん! ありがとうです! お父さん、とっても喜んでます☆」
時崎「良かったよ。それに、この機関車は七夏ちゃんの家に居る方がいいと思う」
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