第二十六幕:虹をつないで

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七夏「どおして?」 時崎「本当にほしいと思ってくれる人の所にある方が、模型も幸せだと思うから」 七夏「・・・・・」 時崎「それに、俺は線路を持ってないから、走らせる事が出来ないし」 七夏「くすっ☆」 直弥「時崎君! 早速、走らせてもいいのかな?」 時崎「はい! もちろん! どうぞ!」 直弥「ありがとう!」 C11蒸気機関車の模型を直弥さんに渡すと、直弥さんはそのまま自分の部屋に向かってしまった。 凪咲「もう~、柚樹君、ごめんなさいね」 時崎「いえいえ!」 凪咲「ほんと、鉄道の事になると・・・ね」 俺は思った・・・機関車が繋ぐのは、客車だけではなく、人と人もそうなんだなと。七夏ちゃんみたいな倒置法的考えになっている事に気付き、少し嬉しくなった。 時崎「そういうこと・・・か」 七夏「え!?」 時崎「あ、いや、なんでもないっ!」 七夏「くすっ☆」 MyPadを抱きかかえている七夏ちゃん。俺はこれからも七夏ちゃんと繋がりを持っていたいと思う。 凪咲「柚樹君、よかったら、流してきてくださいませ!」 時崎「流す・・・あ、お風呂! ありがとうございます!」  ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆     
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