第二十六幕:虹をつないで

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部屋に戻って、早速、アルバム制作の続きを行う。お風呂に浸かりながら考えたのだが、デジタルアルバムを製本するのに3日は必要な事を考えると、ある程度の所で線を引き、先に製本アルバムを依頼して、写真を追加できるページを多く用意してもらった方が良さそうだ。イメージとしては7割デジタルで、3割はアナログというハイブリットのようなアルバムになりそうだ。或いは、デジタルとアナログを別々に分けるという方法も考えられるけど、七夏ちゃんへのアルバムの制作も考えると、凪咲さんへのアルバムはハイブリットの方が良さそうかな。今日はあまり時間が無かったから、明日、改めてこの辺りの事を相談しに写真屋さんへ出かけようと思う。 アルバム制作作業を行っていると、いつもよりも早く瞼が重たくなってきている事に気付く。 <<凪咲「あまり、ご無理はなさらないでくださいね」>> 凪咲さんの言葉を思い出す。凪咲さんも、七夏ちゃんも、人の心を繊細に捉える事が出来ている。俺が疲れていると、心配をかけてしまうことになるな。それに、疲れた状態の作業は返って効率も悪くなるので、今日は早めにお休みする事にしようと思った。 敷かれているお布団に潜り込む。俺がお風呂か夕食を頂いている時に、お布団を準備してくれる七夏ちゃん・・・凪咲さんかも知れないけど。いずれにしても二人に感謝しつつ、重くなった瞼に従った。 時崎「おやすみ。七夏ちゃん、凪咲さん、直弥さん」  ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 小鳥の声が耳に届く。昨日は早めに休んだ為、その分早く目が覚めた。この後、蝉の合唱が始まる事になる。カーテンを開けて窓の外を見ると、まだ薄暗い。二度寝しても問題ない時間だが、このまま起きる事にした。以前に日の出を撮影した事を思い出す。突然後ろに居た天美さんに驚かされた事があったな。 洗面所で顔を洗う。まだ誰も起きていないみたいなので、あまり大きな音を立てないように気を使う。     
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