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時崎「はい!」
玄関に一番近い所に居た俺は、最初にお客様を迎える。
時崎「こんにちは! いらっしゃいませ!」
??「お世話になります」
??「どうも!」
見たところ、ご年配の女の人と、若い男の人・・・親子だろうか? 女の人は落ち着きのある雰囲気に対して、男の人は、今風・・・というか携帯端末を操作している。まあ、余計な詮索は良くないな。
七夏「いらっしゃいませ! ようこそ風水・・・ひゃっ!」
男の客に、いきなり携帯端末で写真を取られた七夏ちゃん。俺は何か嫌な予感がした。
男客「おっ! 可愛い女将さん!」
宿泊客は、続けて七夏ちゃんをパシャパシャと撮影する。
七夏「ひゃっ! ご、ごめんなさいっ!」
七夏ちゃんは、そのまま二階へ駆けて行く。
そこへ、凪咲さんが姿を見せた。
凪咲「すみません! 娘の失礼をお許しください。ようこそ風水へ!」
娘の失礼!? 失礼なのはどっちだ!? そんな感情が芽生え始めた事に気付きかけたその時---
凪咲「柚樹君、ちょっといいかしら?」
時崎「え!? はい」
凪咲「お客様を、お部屋に案内してあげて!」
時崎「あっ、どうぞこちらへ・・・」
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