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時崎「七夏ちゃんっ!」
俺は慌てて扉へと向う。今、扉の向こうに居るのは、七夏ちゃんだと分かるから!
七夏「柚樹さん・・・」
時崎「七夏ちゃん! 良かった!」
七夏「えっと・・・その・・・」
時崎「とにかく、中へ・・・」
七夏ちゃんは軽く頷いて部屋の中に入ってくれた。部屋に良い香りが広がる。七夏ちゃんは、お風呂あがりのようだ。
七夏「・・・ごめんなさい!」
時崎「え!?」
七夏「えっと・・・きょ、今日、写真機に驚いちゃって・・・その・・・」
時崎「謝らなくていいよ。こうして七夏ちゃんとお話できるだけでも嬉しいから」
七夏「柚樹さん、写真機持ってませんでした・・・」
時崎「え!?」
七夏ちゃんは気付いていた。俺が写真機と距離を置いていた事を・・・。七夏ちゃんの性格からすると、今更驚くことではない。
七夏「夕食の時・・・」
時崎「ああ、充電! 電池の残量が少なくなってたから、部屋で充電してたんだよ」
七夏「充電・・・」
時崎「だから、七夏ちゃんのせいで写真機を持ってなかった訳じゃないから!」
七夏「・・・・・」
七夏ちゃんに本心を読まれてしまわないかと焦る。その前にいつものように話仕掛ける!
時崎「俺、好きだから!」
七夏「えっ!?」
時崎「写真の事!」
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