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急に風向きが変わり、七夏ちゃんの長い髪とワンピースが、大きく舞う。この瞬間も俺は、すかさず切り取る。
時崎「おっ・・・と!!」
俺は七夏ちゃんから離れた帽子を素早く受け止める・・・風向きが変わり、俺の方に上手く飛んできてくれたのは運が良かった。
七夏「あっ、帽子! ・・・ありがとうです☆」
時崎「こっちに飛んで来てくれて良かったよ」
七夏「はい☆」
帽子に次いで、こちらに寄ってきた七夏ちゃんとの距離が近い・・・綺麗な瞳に圧倒されそうになりつつも、負けじと写真機を七夏ちゃんとの間に挟み、綺麗な瞳を捉える。写真機を目の前にした七夏ちゃんは、視線を逸らしてしまう・・・。
時崎「あれ?」
七夏「・・・・・」
今、俺の目に映っている七夏ちゃんの瞳は、翠碧色ではない・・・しかし、写真機の液晶モニターに映っている七夏ちゃんの瞳は、翠碧色のままだ・・・これは、どういう事だ!?
ファインダーを通して七夏ちゃんを見ると、瞳の色は裸眼で見たときと同じように変化して見える。
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