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時崎「七夏ちゃん、とても良い表情で、可愛いよ!」
勢いで「可愛いよ」なんて言ってしまっているが、冷静に考えれば、かなり恥ずかしい・・・。けど、七夏ちゃんなら、素直に受け止めてくれる事が分かっているからこそ、躊躇いも無く出てきた言葉なのだと思う。俺は他の写真も七夏ちゃんに見せる。
時崎「これも良い写真だよ!」
七夏「あっ、帽子が飛んだ時の!?」
この写真は、俺が思う所、翠碧色の瞳にはなっていなかったハズだ・・・その理由は、七夏ちゃんがカメラ目線ではないからだ。七夏ちゃんの顔を拡大して見ると、やはり瞳は翠碧色で映っている。それを七夏ちゃんにも見せ、
時崎「これも良い表情だよ!」
七夏「これ、良い表情なのですか!?」
七夏ちゃんがまた改めて訊いて来る。俺は、その理由がなんとなく分かった気がする。
時崎「この写真は、自然な七夏ちゃんの姿を捉えていると思うよ」
七夏「自然な私・・・」
俺は写真機を七夏ちゃんに渡す。七夏ちゃんは、しばらくその写真を眺めている・・・何か思う所があるのだろう・・・。俺が良い写真と言った事に対して、七夏ちゃんが改めて訊いてきた理由がここにある。
七夏「柚樹さん・・・ありがと・・・です♪」
時崎「え?」
七夏「好きです!」
時崎「!!!!!」
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