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心桜「これ、定番! つっちゃー浴衣ありがと!」
七夏「くすっ☆」
心桜「んじゃ、次! 笹夜先輩っ!」
笹夜「ええっと・・・」
心桜「お兄さんも!」
時崎「あ、ああ! 俺も是非聴いてみたい!」
高月さんは、しばらく考えて、ピアノを見つめて、そして俺の方を見てきた。
時崎「あ、高月さん、鞄、持つよ!」
笹夜「ありがとうございます♪」
高月さんは、そっとピアノの前にある椅子に腰を下ろした。俺は慌てて写真機の動画モードで録画を開始する。高月さんは、今まで聴いた事のないピアノ曲を演奏してくれた。
高月さんのピアノ演奏はとても繊細で綺麗だった。俺は音楽の事はよく分からないけど、周囲に少し人が集まってきており、これは明らかに高月さんのピアノ演奏が人を惹き付けている事を証明している。演奏を終えた高月さんが軽く会釈をしてくれた。
七夏「笹夜先輩! 素敵です☆」
心桜「流石!」
七夏ちゃんと天美さんが笹夜先輩に拍手をすると、周りの人も小さな拍手を贈ってくれ、高月さんは少し恥ずかしそうだ。
笹夜「・・・・・」
時崎「高月さん、とっても良かったよ!」
笹夜「ありがとうございます♪ お粗末さまでした」
時崎「いやいや、天美さんには悪いけど、同じピアノの音には聞えなかったよ!」
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