11人が本棚に入れています
本棚に追加
心桜「あはは! 同じピアノなのに、不思議だよねー」
七夏「くすっ☆」
心桜「でも、まさか本当に笹夜先輩が演奏してくれるとは思わなかったよ!」
七夏「ここちゃー・・・もう! すみません、笹夜先輩」
笹夜「いえいえ♪」
心桜「笹夜先輩、こういうの断ると思ってました」
笹夜「この可愛いグランドピアノ、心桜さんの演奏を聴いて、その音色が気になりましたから♪」
時崎「音色?」
笹夜「ピアノは、ひとつひとつ音色が異って個性があります♪」
時崎「なるほど」
笹夜「RunDraw社のピアノは、煌びやかな高音域と優しい中音域が特徴です♪」
時崎「ランドロー社?」
笹夜「ピアノのブランドです♪ このグランドピアノは電子ピアノみたいですけど、本物のグランドピアノように豊かな響きで驚きました♪」
時崎「なるほど、音楽の世界も奥が深い」
心桜「そりゃ、そうだよ! 突き詰めるとキリが無いよね!」
時崎「高月さん!」
俺は、持っていた高月さんの鞄を渡そうとした時---
笹夜「きゃっ!」
時崎「おわっ!」
心桜&七夏「!?」
高月さんと少し手が触れて、反射的に手を引っ込められた。その勢いで鞄を落としてしまい、中身が飛び出してしまった。
笹夜「す、すみませんっ!」
時崎「いや・・・こっちこそ!」
最初のコメントを投稿しよう!