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高月さんは、手を俺の方にそっと差し出してきた。俺はその手に両手で答える。高月さんの手はとても柔らかく、優しい手・・・そして、本当は力強さを持っている手であるという事が伝わってきた。
笹夜「・・・・・」
時崎「・・・ありがとう。高月さん!」
俺は、手をそっと離す。
笹夜「これからも、よろしくお願いいたします♪」
時崎「こちらこそ!」
七夏ちゃんと天美さんが、こちらに駆けてきた。
七夏「柚樹さん☆ 私、これ買いました☆ どうかな?」
時崎「セブンリーフか! よく似合ってると思うよ!」
七夏「くすっ☆ ありがとです♪」
セブンリーフのヘッドホンを耳元に合わせる七夏ちゃんは、とても可愛かったけど、今朝の事があって「可愛い」とは言えなかった。
心桜「んじゃ! これで解散としますかっ!」
笹夜「ええ♪ 今日はすみませんでした」
心桜「いえいえ! ありがとうございました!」
七夏「笹夜先輩! ありがとうございます☆ 花火大会、楽しみです♪」
笹夜「またお世話になります♪ 私も楽しみです♪」
七夏「はい☆」
心桜「んじゃ、ここでお兄さん!」
時崎「了解!」
俺は、楽しそうな三人を撮影した。
心桜「流石! 分かってるねっ!」
七夏「くすっ☆」
笹夜「それでは、失礼いたします」
高月さんは、最後に俺の方を見て会釈をしてくれた。俺もそれに応える形で会釈を返す。
心桜「お兄さん!」
時崎「え!?」
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