随筆二十五:君が代(国歌)の調

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心桜「あ、お急ぎって事!」 七夏「くすっ☆」 心桜「んで、本当に頼みますよ!」 七夏「え!?」 心桜「笹夜先輩のピアノ演奏の方!」 笹夜「え!?」 心桜「ほら! つっちゃーからもお願いしてよ!」 七夏「えっと、お願いいたします☆」 心桜「今度こそ大丈夫だよねっ!?」 笹夜「私、心桜さんの他のピアノ演奏も聴いてみたいです♪」 心桜「え!? 『猫踏んじゃった』しか弾けませ・・・あ、『君が代』があった!」 笹夜「君が代・・・国歌かしら?」 心桜「そうそう、昔、学校の授業でも歌ったよねっ!」 七夏「はい☆」 心桜「あの曲、あたし的に何か違和感が残るんだよねー」 七夏「違和感?」 心桜「なんか、曲の最後が終わった感じがしなくてさ」 笹夜「なるほど・・・確かに解決している感じが、しませんね」 心桜「解決?」 笹夜「音楽が終わった印象を受けないという意味です♪」 心桜「ですよね。なんでだろ?」 笹夜「始まりの音が『レ』で終わりの音も『レ』ですから、曲としては解決していると思います・・・不思議ですね」 七夏「始まりの『レ』と、終わりの『レ』?」 笹夜「旋律の基本的な構成で、始まりの音階と、終わりの音階が同じなら、曲が終わった感が得られます♪」 七夏「なるほど☆」     
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