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心桜「凪咲さんや、つっちゃーが作ってくれるお好み焼きは、本当にお好みなんだけど、なんか自分で焼くと、お好みにならなくて・・・なんでだろ?」
笹夜「七夏ちゃんに訊いてみてはいかがかしら?」
心桜「そうなんだけどさ、なんとか自力でなんとかしたいと思ってたら、今日までこのままの状態になってた」
笹夜「『なんとか』がひとつ多いかしら?」
心桜「そこ・・・ですか? この込み上げて来る気持ちが『なんとかなんとか』として現れてしまったんですよ!」
笹夜「まあ、分からなくはないですけど♪」
心桜「ドラマとかでもさ、感情高らかにあんな早口を、よく間違えずにスラスラと喋れるなーって思ってさ。見てるあたしは冷めた」
笹夜「心桜さん・・・」
心桜「だってさ! 言葉に詰まるって事がないのか!? って思いませんか?」
笹夜「既に予約されている台詞ですから♪ 言い間違いはNGでカットされますので」
心桜「笹夜先輩、わりと冷静ですよね・・・あたしが言いたいのは、そういう感情が高ぶって言葉に詰まる状態の方がリアルだと言うこと!」
笹夜「原則は、脚本の指示に従わなくてはなりませんので・・・でも、心桜さんの話されておられる事は、私も分かります♪」
心桜「ご理解くださり、ありがとうございます! ・・・って、お好み焼きから離れちゃった」
笹夜「テーマは、お好みの楽しみ方・・・ですけど」
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