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七夏ちゃんからそう言われて、背筋に電気が走る。俺が七夏ちゃんに関心を持ったのは、不思議な瞳を持つ少女だったから・・・。それは、間違いではないから、今こうして七夏ちゃんとお話し出来ているのだ。けど、それだけじゃない。仮に七夏ちゃんが他の人と同じ瞳だったとしても---
七夏「ゆ、柚樹さん!?」
時崎「え!? ああ、ごめん」
七夏「どうしたの?」
しばらく考え込んでしまった為、七夏ちゃんが心配そうに見つめてくる。
時崎「いや、なんでもないよ。双子かぁ・・・」
七夏「私、一人っ子ですから、兄弟居ると楽しくなるなーって♪」
時崎「七夏ちゃんは、お姉さんだと、しっかり者で、妹さんだと、甘えん坊さんになるのかな?」
七夏「くすっ☆」
今の七夏ちゃんは、しっかり者と少し甘えん坊さんの二面性を持っていると思う。七夏ちゃんに兄弟が居たとすると、その兄弟さんの瞳の色は七夏ちゃんと同じになるのかとか、お互いに瞳を見ると、どのように見えるのかとか、そういった事を考えてしまうので、七夏ちゃんは、一人っ子で良かったのかも知れない。そして、その事が七夏ちゃんの心を「のんびりさん」にしているのかも知れないな。
凪咲「七夏!」
1階から凪咲さんの声が聞こえてくる。
七夏「はーい☆ それじゃ、柚樹さん! また後で☆」
時崎「ああ! お料理、楽しみにしてるよ!」
七夏「はい☆ 失礼します☆」
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