第三十二幕:不思議ふしぎの虹

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七夏ちゃんはボールを抱えて1階へ降りてゆく。突然の事で驚いた。いつもは扉を叩いてくれるんだけど、余程慌てていたのか、嬉しかったのかな。七夏ちゃんへのアルバムが、今見つかってしまわないように気を付けなければならないな。再びアルバム作りの続きを行う。  ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ お昼も七夏ちゃんと一緒に頂いた。おむすびと、玉子焼き・・・ではなく目玉焼きがあった。 時崎「あれ? これってさっきの双子の卵かな?」 七夏「はい☆」 見たところ、その目玉焼きの黄身はひとつしかなかった。なるほどそういう事か! 時崎「ありがとう! 七夏ちゃんと一緒に半分ずつになったんだね」 七夏「くすっ☆」 この不思議な玉子を七夏ちゃんと一緒に頂けるのは、この先、そうそう無いだろう。俺はゆっくりと味わって頂いた。 時崎「七夏ちゃん、この後、お買い物だよね?」 七夏「はい☆ お食事の後、急いで準備いたします」 時崎「そんなに慌てなくていいから。食事の後片付けは、俺に任せて!」 七夏「え? いいの?」 時崎「もちろん! 七夏ちゃんを待ってる間に、俺がお片づけを行えば効率的だからね!」 七夏「ありがとうです☆」 些細なことでも、少しずつ七夏ちゃんの助けになれるようになりたいと思う。     
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