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食事を終えて七夏ちゃんが出かける準備を行っている間に、お片づけを行う。凪咲さんから、少量の洗剤で効率よく片付ける方法を教わる。比較的汚れの少ない食器から洗ってゆくらしい・・・俺が思っていた事とは逆だ。他に見よう見まねで行っても、なかなか同じようには出来ないなと実感する。
凪咲「柚樹君、ありがとう」
時崎「いえ。色々とすみません」
凪咲「いいのよ。少しずつで。柚樹君は出かける準備、大丈夫かしら?」
時崎「はい。いつでも出かけられますので。部屋に戻って、荷物を取ってきます」
凪咲「ええ」
居間で、七夏ちゃんを待つ。浴衣姿の七夏ちゃんは、やはり出かける準備に時間が掛かってしまうのだろうけど、時間をかけてくれるという事も嬉しく思う。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
七夏「柚樹さん、ごめんなさいっ! 遅くなっちゃって!」
時崎「いや、おっ! 可愛い!」
七夏「あっ、えっと・・・」
しまった! つい、「可愛い」と話してしまった。あまり軽率に可愛いと言うと言葉が軽くなってしまうから、気をつけようと思ってたのに・・・。
時崎「あ、ごめん」
七夏「いえ・・・その・・・ありがとうです」
時崎「あ、ああ」
なんか歯切れが悪くなってしまった。
凪咲「七夏! これ、お買い物のメモ。お願いね!」
七夏「あ、はい☆」
凪咲「柚樹君、七夏の事、よろしくお願いします」
時崎「はい! こちらこそ! 七夏ちゃん!」
七夏「くすっ☆ はい☆」
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