第三十二幕:不思議ふしぎの虹

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駅前の商店街まで来ると、以前よりも人が多い気がした。 七夏「今日は人が多いです☆」 時崎「そうだね。何かあるのかな?」 七夏「えっと、明日は花火大会がありますけど、今日は何かあるのかな? あ、ごめんなさい」 時崎「え!?」 七夏「私、柚樹さんに訊かれてました☆」 時崎「いや、こっちこそ」 商店街を見回すと、明日の準備で屋台が並び始めていた。幼い頃、この準備風景を見ると心が躍った記憶が後から追いついて来た。 七夏「~♪」 時崎「どうしたの? 七夏ちゃん!?」 七夏「明日、楽しみです☆」 時崎「花火大会か・・・俺も夜店とか久々だから楽しみだよ」 七夏「はい☆ でも、お小遣いを沢山使ってしまいそうで気をつけないと」 時崎「それは、よく分かるよ」 七夏「くすっ☆」 七夏ちゃんとお話をしながら、書店の前に着いた。 時崎「それじゃ、俺はこっちの写真関係の所に居るから!」 七夏「はい☆ 私は小説の所に居ますので☆」 時崎「ああ」 七夏ちゃんは、軽い足取りで小説コーナーへと移動する。俺も、写真関連の雑誌の所まで来て、並んでいる雑誌を眺める。 時崎「これは・・・」     
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