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駅前の商店街まで来ると、以前よりも人が多い気がした。
七夏「今日は人が多いです☆」
時崎「そうだね。何かあるのかな?」
七夏「えっと、明日は花火大会がありますけど、今日は何かあるのかな? あ、ごめんなさい」
時崎「え!?」
七夏「私、柚樹さんに訊かれてました☆」
時崎「いや、こっちこそ」
商店街を見回すと、明日の準備で屋台が並び始めていた。幼い頃、この準備風景を見ると心が躍った記憶が後から追いついて来た。
七夏「~♪」
時崎「どうしたの? 七夏ちゃん!?」
七夏「明日、楽しみです☆」
時崎「花火大会か・・・俺も夜店とか久々だから楽しみだよ」
七夏「はい☆ でも、お小遣いを沢山使ってしまいそうで気をつけないと」
時崎「それは、よく分かるよ」
七夏「くすっ☆」
七夏ちゃんとお話をしながら、書店の前に着いた。
時崎「それじゃ、俺はこっちの写真関係の所に居るから!」
七夏「はい☆ 私は小説の所に居ますので☆」
時崎「ああ」
七夏ちゃんは、軽い足取りで小説コーナーへと移動する。俺も、写真関連の雑誌の所まで来て、並んでいる雑誌を眺める。
時崎「これは・・・」
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