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第十四幕:寄り添う虹と距離を取る心
民宿風水でお世話になってから、初めて聴く音で目が覚める・・・。
時崎「ん? 雨・・・か・・・」
民宿風水での生活も、今日で一週間を終える事になる。一週間前、このような事になるとは思わなかった。不思議なふたつの虹・・・今まで追いかけてきたどんな虹とも違う。そして、ふたつの虹は、いつでも姿を見せてくれる。見せてはくれるのだが、七夏ちゃん本人にはそれは---
トントン・・・と、扉から音がした。
七夏「柚樹さん! 起きてますか!?」
七夏ちゃんだ。俺が起きるのが遅いからか、起こしに来てくれたようだ。
時崎「七夏ちゃん! どうぞ!」
俺が返事をすると、七夏ちゃんは扉を開けて、姿を見せる。
七夏「おはようございます☆」
時崎「おはよう! 七夏ちゃん!」
七夏「はい☆ 昨夜は、夜更かしさんですか!?」
時崎「あ、ああ。ちょっと調べ事があってね」
七夏「くすっ☆ 今日は雨が降ってますから、お洗濯物は、お部屋で干しますね☆」
時崎「ありがとう。雨、午後には上がるみたいだよ」
七夏「そうなのですか?」
時崎「昨日の天気予報の情報だけど」
七夏「明後日は晴れるかなぁ・・・」
時崎「明後日!? 何かあるの?」
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