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第五幕:虹色ってドンナ色?
七夏ちゃんとお買い物を済ませて民宿風水に戻る中、一枚の看板が目に留まる。そう言えば「水風さん」を探していた時に、この民宿風水の看板を目にして、なんとも言えない感覚になった事が、随分前の事に思える。
七夏「? どおしたのですか?」
時崎「この民宿風水の看板を見て『ふうすい』だと思ってね」
七夏「普通はそう読みますから・・・読み仮名、必要でしょうか?」
時崎「俺の場合『ふうすい』から『かざみ』は、良い思い出になってるよ」
七夏「くすっ☆ ありがとうございます♪」
七夏ちゃんと一緒に、民宿風水へ戻る。
七夏「ただいまぁー」
凪咲「おかえりなさい。七夏、お遣いありがとう」
時崎「こんばんは」
俺は、お醤油とお酢の入った袋を凪咲さんに差し出す。
凪咲「あら、柚樹君、お使いの荷物を持ってくれて、ありがとうございます」
時崎「いえ。このくらいは当然です!」
凪咲「七夏、お客様にあまり荷物を持たせてはダメよ」
七夏「あっ、ごめんなさい」
凪咲さんは七夏ちゃんに優しく注意したが、七夏ちゃんから荷物を持ってほしいと頼まれた訳ではない・・・あの時、七夏ちゃんは自分で荷物を持とうとしていたのは確かだ。
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