剣持さんのうなじに恋をした

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剣持さんのうなじに恋をした

 大津は新宿署の地下にある資料室でベロナール毒素を使った犯罪を調べていた。   デスクトップパソコンに向かっている。  マウスでカチカチッとクリックする。  2004年10月、岐阜市にある高校の文化祭のときにジュースにベロナールが混入される事件が起きている。死者は出ていないのが幸いだが、犯人は未だ捕まっていない。  岐阜市ねぇ…………枕詞の舞台にもなっている。  それにしてもあのダイイングメッセージ、何故に岐阜と滋賀だけなのだろう?ダイイングメッセージではないのだろうか?たまたま、あの現場に誰かが忘れていっただけなのだろうか?  ベロナールは芥川龍之介が自殺に用いたクスリだ。ベロナールは睡眠薬だが1930年以降は市場に現れなくなる。密かに製造されていたってことだ。  会議室に向かった。  気色の悪い顔をした女刑事に尋ねた。  女はマジで恐いよ! 「あれ?剣持さんは?」 「剣持さん?警務課にいるんじゃないかしら?」  エレベーターで1階に降りた。  警務課は署員の行動を監視したりする部署だ。 「浩美ちゃん?今度の1日署長誰がいいと思う?」 「堺町紀子なんてどうです?」  堺町紀子は売れっ子アイドルだ。 「ええねぇ?ワシ、あの子のケツ好きなの」  浩美ちゃんは苦笑している。 「剣持さん?」 「なんだよ!?青二才、ナンパにでも来たのか?」 「女になんか興味ありません」  剣持さんのうなじにうっとりした。 「若いうちは仕事をしないといけねぇよなぁ?」 「岐阜市に行かせてもらえませんか?」 「おい!?このクソ忙しいのに旅行か!?」 「いえ、実はですね…………」  大津は理由を話した。 「なるほど~犯人がまた岐阜市を狙うと、そーゆーわけだな?」 「はい、すみません青二才の分際で」  剣持さんのぺニスでエクスタシーを感じたい。  剣持さんに嫌われたくない!  貴幸は鮪とつきあってる!三角関係はよくないわよねぇ? 「剣持さんに近づけるように頑張ります」 「ゆとりにしちゃあ根性あるじゃないか?上には俺が掛け合っておいてやるよ?春奈署の所属長には自分でちゃんと報告するんだぞ?」 「優しいんですのね?ケータイの番号教えてもらえますか?」 「ん?オカマなのか?ハハッ、面白い奴だなぁ?今度飲みにでも行こうぜ?」  やった!(^-^)
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