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1【深夜の海で愛を伝える】
「こーんなとこに居ったんかいな」
逃避行。
雨の中2人で海沿いの貸別荘へ逃げ込んで、暖めあって。
夜中、ふと目が覚めたら隣にその姿はなかった。
居た筈の場所は冷たくて、布団を抜け出してから大分時間が経ってることがわかった。
「ったく…」
まだまだ肌寒い季節だと言うのに上着は掛かったままで、靴は無くなっていた。
あれだけ降っていた雨は止み、綺麗な月が顔を出していた。
「海か…」
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