光が導くその先で……

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 椅子は小学校のと似ているくせに、高くて足がぷらぷらする。  お菓子を食べながら教室を眺め、それから廊下の方を見た。ここからだとちょうど階段が見えるから、母親がきたらすぐわかるはずだ。それにしても、ラムネおいしい。  ラムネ食べながら、雅たちを眺めたり、階段を見たりしていたが、すぐに飽きた。  雅を呼ぼうかと思ったが、お客さんが急に来て忙しくなったようだ。どうしようかなーと視線をずらすと、何かが階段の方で光った。 「ん?」  きらっきらと、不規則に光が揺れる。  気になる……。  ちょっと悩んでからラムネの袋を椅子の上に置き、邪魔なスリッパを脱いで、そっと階段に向かった。  四階より上に向かう階段、そこから光はきている。なんか階段の真ん前に椅子が置いてあって、何か紙に書いてあったが、漢字だったので全部は読めなかった。まあ、いいや。  椅子の横を抜けて、そっと上にあがる。踊り場で曲がると、 「あ」  階段に座った女の人がいた。雅がいつも着ている制服を着ている。Tシャツじゃない。
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