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 ここんとこ、あいつらとも離れて、漸く忘れたと思っていたのに、まだ、俺の中に残っている記憶は、俺自身を苦しめたいのだろうか?  こんな夢を見させられたって、過去を変えることなんて出来やしないのに。  いくらここで俺が叫んだところで、過去の俺には聞こえやしないのに。  四人がふざけあっているところで、背後からバイクが、大きなエンジン音を唸らせて近付いて来る。  すぐに四人は道の端に寄った。  彼らの反対側には公園がある。  そこから若い母親と、サッカーボールを抱えた小さな子供が出てきた。  母親がバイクの音に気が付き、子供の腕を引っ張り、道路に出ないよう注意する。  その瞬間、腕から零れ落ちていくボール。  余程大切なボールなのか、咄嗟に母親の手を振りほどき、道路に飛び出し、子供はそれを追い駆けた。
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